大学進学ではなくプロ転向したアレクサ・パノ
ORLANDO, FLORIDA - FEBRUARY 25: Alexa Pano of the United States hits on the fairway of the 7th hole during round one of the Grainbridge LPGA on February 25, 2021 in Orlando, Florida. (Photo by Julio Aguilar/Getty Images)
Julio Aguilar
2022年オーガスタナショナル女子アマチュアで12位タイにつけた期待のジュニアゴルファー、アレクサ・パノは、わずか17歳でプロに転向すると発表した。
フォロワーが3万人以上いる自身のインスタグラムアカウントに、4月21日にユタ州で開催されるエプソンツアーのクーパーロックチャンピオンシップでプロデビューを果たすと投稿したのだ。
パノは2021年の秋、LPGA Qスクールのステージ II で10位タイにつけて、エプソンツアーの出場資格を手に入れた。
「Qスクールで良いプレイができたことが、決断を後押ししてくれました。気持ちも少し楽になりました」とパノは言った。
「タイミングも大きかったですね。オーガスタ女子アマチュアに出場したかったのです。トーナメントが始まって以来、オーガスタ女子アマチュアで予選を突破することが私の最大の目標でした。それを達成してからプロに転向しようと心に決めていました」
トーナメントで唯一オーガスタナショナルGCでの開催となる最終ラウンド(最初の36ホールはチャンピオンズリトリートGCで開催)に進出し、目標を達成した彼女が次に進むべき道は、はっきりしていた。
世界アマチュアランキング64位のパノは、ジュニアやアマチュアのトップ選手が集まる個人戦にことごとく参戦してきた。そして、彼女が最も思い出深いというジュニア・ライダーカップやジュニア・ソルハイムカップなど、団体戦の大舞台も経験済みだ。
オーガスタナショナル女子アマチュアで結果を出し、Qスクールを突破したことも考えれば、パノが決断したタイミングにも納得がいく。
しかし、彼女が17歳でプロに転向すると発表した途端、その決断が取り沙汰され始めた。
なぜ、この注目のジュニアゴルファーは大学進学を選ばなかったのだろうか。
パノの決断には、2019年5月1日に施行されたNCAA(全米大学競技協会)のスカウトに関するルール改正が関係している。有望な若手スポーツ選手は、新規定によって高校3年生になるまで大学のコーチを非公式に訪問できなくなったのだ。
ルールが改正される以前、選手は学年に関わりなくコーチと連絡を取って話をしたり、大学を訪問することができた。この規定が設けられたのは、早期勧誘を減らし、生徒が進学先を決めるための時間を十分確保するためだ。
「私が12歳から14歳のころは、ルールが変わる前だったので、大学を訪問しました。たくさんのコーチと会えたのは本当にラッキーでした」とパノは話す。
「父とも深く話し合いました。NCAAがルールを改正していなければ、14歳か15歳くらいのかなり早い時期に進学する大学を決めていたかもしれません。でも、改正されたおかげで自分の選択肢について考える時間をもらえたので、本当に良かったです」
パノの場合、このNCAAの新ルールは、若いスポーツ選手に自分の将来についてじっくり考える時間を与えるという本来の目的にかなっていた。ただし、それは彼女の進学先を決めることには結びつかず、大学に進学しないという決断につながった。
仮にパノが中学生のとき、ディビジョン1に所属する強豪校からもっと多くの誘いを受けていたのら、彼女は違う道を選んだかもしれない。とはいえ、こうしたルールの有無にかかわらず、このアマチュアスターは自分が正しい決断をしたと確信している。
「誰でも自分なりのベストプランを持っています」とパノは言う。
「人によって、それはカレッジゴルフ(大学ゴルフ部) かもしれません。大学ですごい実績を上げてからプロとして素晴らしいキャリアを築く人は大勢いますから。でも、私にとっては、今すぐプロになることがベストな選択肢だと思っています」
(この記事は米ゴルフダイジェストの記事から日本語翻訳編集したものです)